2009/09/22

吾輩は猫である


☚平成二十年 八月二十日 百七刷
 著者 夏目漱石

わたしは安野光雅さんの絵も大好きです。

読み始めは、その文体に慣れず、進みが遅かった。
読み終えた今でも攻略するには程遠く、この先何回読んだところで、その世界を理解し尽くすことは大変難しいと思われる。
でも、わたしでも理解できる部分もちょくちょくあり、にやにやが一定のペースで途絶えなかった。
ぼんやりと意識下に漂っていた考えなどが『吾輩~』を読むことでハッと明らかにもなる事がたくさんあった。大変奥深い、大根的魅力がある本だと感じます。

今日一日の中で一番面白かった部分をご紹介致します。

>「ピサゴラス曰く天下に三の恐るべきものあり曰く火、曰く水、曰く女」
「希臘(ギリシア)の哲学者などは存外迂闊(うかつ)な事を云うものだね。僕に云わせると天下に恐るべきものなし。火に入って焼けず、水に入って溺れず……」だけで独仙君一寸行き詰る。
「女に逢ってとろけずだろう」と迷亭先生が援兵に出る。主人はさっさとあとを読む。



タマス・ナッシの十六世紀に書いた”色々女の悪口”を苦沙弥先生が、読みあげている部分であります。
このくだり、細君が家へ戻ってくる。

0 件のコメント:

コメントを投稿