2010/01/09

「頭がいい」とは、文脈力である。


☚平成二十一年十月二十五日 初版発行
齋藤 孝










わたしもいっちょまえ(一人前)に、人並みに、
頭がいい状態の自分が好きだ。
「なんて賢いんだ!」 と思える状態が好きだ。

私の場合、それは歩いている時や
自転車を運転している時に感じる。
それは、自分が熟知している通りを行く場合に限られるが。

最近のわたしはやけに文脈づいている。
いや、今までの人生に脈略を考え無さ過ぎたとも言える。
しかし、それは自ら考え無かったのでは無く、
考えることができなかった。
わたしは物と物との接点、繋がりの背景を察する能力が劣る。
もっと早くから色んな事を関連付けて考えることができたなら
成長も速かったろう。

冬休み最終日、わたしはすっきりしなかった。
自分に色んな事が足りていない事だけが分かっていた。
本屋に行った。
わたしは五反田のAYUMI BOOKSで本をざっぴんぐしまくった。
しまっくった結果、4冊買った。
そのうちの一冊である。

好きな人達の気持が知りたい。
好きな人達が、今どんな状況にいて、今までにどのような人生の流れがあって、今をどうしたいと思って、ここから先がどう流れて行ったら嬉しいんだ、
そんなことを理解する力がもっとあったら
どれだけ素晴らしいだろう。

相手を知って、できる限りの一番を考えるには
その人の流れを少しでも多く考慮する必要があるように思う。
普通に生きてても色んな事象が起こり、そのタイミングに不可解な事もある。
わたしは全てを理性のうちに、理論的に人生を組み立てることはできない。
今は重要な時期だ。


そうこう考えるにあたり、大変意義深い一冊となった。
話をすこしはぐらかすと、
わたしのようなトンチンカンには、この様に説明とその実践の意味を説いてくれる本は有り難い。
読んでいて、何回もグサグサ胸に突き刺さった。
自分の至らなさを改めて確認できたし、
考慮すべき点をいっぱい指し示してくれたことで、自分がどう思考し、対応していく方法があるのか、具体的に考えられる幅を広げられるハズだと思う。
その場その場で体も頭も臨機応変・柔軟にフル活用です。

"難しくモヤの中"の状態は、判然とせず、全く本人にとって良くない。
それは本書でも書かれています。
面白さは確実に思考の明快さからくるはずだ。

もし、わたしにできることがあったとすれば
それはきっと、まず自分自身が面白く生きることだろう。
そして様々を笑ってかわして、元気で気分良くいることだろう。
それが土台になっていることだろう。
その上で相手の文脈に思いを馳せ、寄り添う事ができたらいいな。


今と、今からの経験は
きっと一生を見渡して、とても大切なセカンスになるだろうということを、わたしは思っている。

(今まで、意味を理解する前に発した言葉はきっと迷惑をかけただろうな。)
(ごめんね。)

さぁて、夜も明けてきました!

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