2009/08/02
海辺の扉
☚浅井愼平 2008年発行。
>「あとがき」
サウスイーハトーヴ市のサンセットビーチ通りに別荘を持つことになった気分はどうですか。
この町はぼくが世界中を旅をしながら潮の香りのする場所をコレクションして作りました。
コラージュででき上がった海辺の町はあなたが扉を開ければすぐ目の前にあります。
そこはあなたの住むもうひとつのイメージの場所です。
質素で快適なベッドルーム、海の見える窓、ウッドのサンデッキ、小さなヨット、サーフボード、シュノーケル、フィンランド製の暖炉、そして、何よりこの町では素足で過ごせます。
ここに住めば、あなたの人生にとってなにが必要で大切なのか解ります。
人間は海から生まれました。
海を感じることは命を感じることです。
この本があなたの人生のさゝやかな、でもかけがえのない存在になることを願っています。
いつか、サンセットビーチの町で珈琲でも飲みましょう。
あなたもぼくも素足で。
海岸美術館にて
2008年 早春
先日、茂木さんと浅井愼平さんの対談に行った。
この本を持って行った。
浅井さんは対談後、茂木さんに丁寧に挨拶をなさって、くるりと帰られた。
あっ、と思って、持ってきた本を差し出して、サインをもらった。
そして、私はこの写真集を買った理由、自分の感想を、サインをしていらっしゃる間に手短に述べた。
浅井さん「このペンは太いな。太すぎる。もっと細いの、、、」
私「太いですか、そしたらこっちは細いです。」
油性のマッキーだったから、ラッキー。
サラサラッ…。
サラサラッ の間に私はとにかく、手短に、伝わるように、話した。
浅井さんはにこっと笑顔で「ありがとう。」
私「ありがとうございます。 あの、握手してください!」
ぎゅっつ!と浅井さんの手に力が入った。
私も感謝の気持ちで、きゅっと力を込めた。
嬉しかった。
ありがとうございます!
浅井さんの手はふかふかでとてもあったかかった!!
わたしは会場のクーラーで冷え切って冷たくなっていた事に気付いた。
写真集について、いろいろ伺いたい事があって、そんなchanceがあったらと思って持参していた。
それは叶わなかったが、とってもいい出会いだったと思う。
そんなことで、ひとりの人間はいろいろな想いを抱き、奮起して、元気になって、いっそう強く、輝いて生きていける勇気をもらう。
だから、とても良かった!
嬉しかった!
この写真集は本当に素敵です。
それは、今、わたしの様々な感情に訴えかける何かが写っているからだと思います。
買ったきっかけはヘミングウェイの写真があって、写真集の世界が、私の中でカチッと繋がって共感できたからでした。それが浅井さんに伝えた内容です。
でも、今日は違う写真に新たに感動しました。
不思議だね。
見れば見るほどに味わいが違って、いっそう”いいなぁ”って思う。
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