2009/11/03

ノルウェイの森 (上)・(下)












☚2004年9月15日第1刷発行
村上春樹

1987年講談社刊


にしても。

まず、第一番目の感想は、
すこしニヒル過ぎる気がします。

※わたし個人の勝手な感想です。
異議・意見がある方はどうぞ遠慮なくお寄せ下さい。

現代的な話し言葉で話は進むので、すごく読みやすかった。

村上春樹さんのワタナベ君を通し
精神的にとても敏感な人々を見た。
"見た。"なんて、自分とはまるで違う人々のように表現しましたが
わたしだって精神病院に通っていないだけという
その違いしか無いかもしれないのです。
それくらい、薄い線引きなんだろうなぁと思った。

ひとり個人の頭で考えた理屈のようなモノに縛られて
"こうでなくちゃ、ダメだ"とか
"そういうはずだ、そうでない自分はおかしい"とか
"そうあるべきなんだ"とか思っちゃダメだと思った。

体の素直な反応を受け入れなきゃいけないんだと思った。
どれだけ素晴らしい理屈的なモノであっても、
頭と体は違うらしいのだ。
(最近のわたしはそう思っています。)
違うと割り切れたら、
自殺しなくても良かったんじゃないかな?
(それじゃ物語は成立しずらいのかもしれないけど)
そして、セックスでそんなに自分を追い詰めるのだったら、
それほどの悩ましい問題であるのなら、
セックスをしなければいいだけの話ではないのか?
死を最終的に選ばざるを得ない状況に陥るまで
強いる事では無いと思うんだけどな。
主人公の2人
そうせざるを得なかったようには見えなかったけどな。
2人とも冷静だったもん。

この物語はどのへんまで等身大に捉えていいのか判りませんでした。

村上春樹さんのこの本は映画化されるほどだから
多くの人々に受け入れられているのでしょうけれど。
わたしもそのうち賞賛せずには居れなくなるかな??

最後にワタナベ君が生きてくれて良かった。

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