2010/02/11

『変身』について感想追加。

『変身』について少し感想を追加します。

グレーゴル本来の意識から、すっかり今の自分の姿=馬糞虫(“まぐそむし”と家政婦に呼ばれる)中心になったあたりから、グレーゴル視点の物語りから、第3者視点(つまりカフカ視点ということになるのかな。)の物語りになる。
それが一層、グレーゴルがグレーゴルではなくなってしまったという事実を読者に認めさせる。


物語の始めには“彼は鎧のように堅い背を下にして、”とあり、カブトムシやムカデなどを想像していましたが、後半をよむとなんだかナマコのようなムカデのような軟体を想像していました。
とにかく、おぞましいことには変わりない。
そのおぞましさに似合うべく、彼の思考・行動は自己中心的になった。
動作の描写も気持ち悪くて(文章はあっさり写実的に書かれているので容易に想像できてしまった。)、本を読み終えた日の夜、鶏の胸肉を料理しようと思って肉を手に取った瞬間、馬糞虫のグレーゴルを触ったような気がして嫌になった。

みなさんに鶏胸肉に対するヘンなイメージを印象付けてしまったらごめんなさい。
鶏肉はおいしいね!(フォローになってるかな。)
うーん。

ということで、
自分がなりたい人間になる為に、
外枠から近づけて行くこともかなり効果的なのだね!(^^)!

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